やっと出逢えましたね Pierre de Ronsard さん!

ピエール・ド・ロンサールとはとても優雅な淡いピンクのつるバラの名前。
毎日、本や 友人のおうちのピエール・ド・ロンサールの写真を
ながめてはため息をついているわたしです。

ピエール・ド・ロンサールは16世紀のフランスの詩人で
大変ばらを愛し、たくさんのばらの詩を書いたと聞き、
ずっーとどんな詩なのか気になっていました。

今日、その詩に出逢うことができました。

     カッサンドルへのオード

   恋人よ、みにゆこう、
   けさ、あけぼのの陽をうけて
   紅の衣をといた、ばらの花
   今宵いま、赤い衣のその襞も
   あなたににた色つやも
   色おとろえていないかと。
 
   ああ、ごらん恋人よ、
   何とはかない、バラの花 
   大地にむくろをさらすとは!
   おおつれない自然  
   この花のいのちさえ、
   あしたから、ゆうべとは。

   だから恋人よ、
   ぼくのことばを信じるならば、
   水々し、花の盛りのその齢に
   摘め、摘め、あなたの若さを、
   この花ににて、じきにくる老年に
   あなたの美しさも褪せるのだから。     (窪田般弥高田勇訳)


1552年に発表した『恋愛詩集』の中の詩です。
フランス人がばらと聞くとかならず思い浮かべる詩なんですって!