新潟豪雨 7・13水害から一年

7・13水害からきのうで一年たちました。
新潟県は南北に長く、わたしの住んでいる下越地方は全く被害はありませんでした。

とき青年部の会員で見附市にお住まいの方は3人、おうちが浸水しました。
三条の前中越青年部長はおうちと会社が浸水、ご本人は子供さんを迎えに行く途中で
どんどん水位が上がってきて見知らぬ商店のショーケースの上で流されそうになるのを
必死でこらえて一晩過ごしたそうです。みなさん、つらい経験をされました。
それに比べてわたしはノホホンと生きております。
何不自由なく茶道を続けていられることに、感謝をするだけです。

しかし、この水害はわたしの子供たちの考え方に大きな影響を与えました。
普段からボランティア活動に積極的だった長男は、
この水害でますますボランティアに深入りし、極めつけが中越地震です。
今、専攻している工学の道に疑問を持ち人生の岐路に立っているようです。

次男も復旧ボランティアに参加し、漠然としていた将来に「やりたいこと」が
見つかったようです。
三条のひとり暮らしの女性の庭の土砂を取り除く作業でした。
次男から「お茶の○○先生、知っている?」とメールがきましたが
存知上げない先生だったので後で聞いたら表千家さんの先生でした。
ご主人を半年前に亡くされ、お休みしていた茶道のお稽古を再開しようと
お道具を出した矢先の出来事だったそうです。
次男は「お釜やお茶碗のかけらがいっぱい土砂の中から出て来るんだよ。」
と言っていました。
それでも先生は休憩時間にボランティアのみなさんに、お菓子とお抹茶を
出してくださったのです。
次男がわたしが教えた作法どおりにいただくと、先生が
「あら、裏千家ね。」とおっしゃったそうです。
その話を聞いて、なんだかうれしくなりました。
ご自身が大変な時でも、そのように一服飲んでいただきたいと思う心が
素晴らしいと思います。わたしにできるかな・・・。

わたし自身も直接関係ないけれど、この水害がきっかけで
ある出会いがありました。

出会いをちからに ふれあいをよろこびに

今年もまたあちこちで災害が起きています。
何も起こらない日常に感謝しなければ・・・。