こ と ば

私達は茶道の真の相(すがた)を学び、それを実践にうつして、たえず己の心をかえりみて
一碗を手にしては多くの恩愛に感謝をささげ、お互いに人々によって生かされている
ことを知る茶道のよさをみんなに伝えるよう努力しましょう。

一、他人をあなどることなく、いつも思いやりが先にたつように

一、家元は親、同門は兄弟で、共に一体であるから
  誰にあっても合掌する心を忘れぬように

一、道を修めなお励みつつも、初心を忘れぬように

一、豊かな心で人々に交わり、世の中が明るく暮らせるように



裏千家茶道を習っている方なら誰でも知っている「ことば」です。
裏千家淡交会行事の際は一番初めに、みなさん合掌して声をそろえて唱和いたします。
何も知らない人が見ると「着物をきたおかしな新興宗教団体」と思うでしょう。
そう、まさに宗教です。外国に茶道を紹介することを「布教」と言いますもの。

まあこれを唱和することによって、一体感を得ることを目的としているのかな。
でもこれを唱えている方のなかで、実践にうつしている人はごく僅かでは・・・
「ことば」だけが上すべりしているような・・・ただ言っているだけ・・・
批判の声が聞こえてくるようですが、
他人をあなどることなく、いつも思いやりが先にたっているかしら?

わたしはこれを唱えるたびに、自分自身をチェックしています。