「京都漱石の會」 第1回例会

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茶道の大先輩でいらっしゃいます椿わびすけさまよりお声をかけていただき「京都漱石の會」第1回例会に参加いたしました。


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 好天に恵まれました4月12日(日)午前10時半に句碑銘板の除幕、そして『虞美人草』に登場する天竜寺の僧堂師家佐々木容堂老師の読経で句碑のご供養が行われました(銘版はクリックすると大きくなります)。

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 この句碑は1966(昭和41)年11月に夏目漱石生誕100年を記念して、句にゆかりの京都市中京区御池通木屋町東に建てられました。その後、駒札もないまま緑地の植え込みに埋もれるように建っていました。

     木屋町に宿をとりて川向の御多佳さんに
春の川を隔てヽ男女哉   漱石


 漱石は生涯に4度京都を訪れています。画家津田青楓のすすめで木屋町御池の旅館「北大嘉」に宿泊し、祇園の茶屋「大友」の女将磯田多佳女と交友を持ちます。ある日、2人の間に小さな行き違いが起こり、漱石木屋町の宿から鴨川をへだてた祇園の多佳女を遠く思いながらこの句を送りました。
 漱石のイメージとはちょっと違ったお話ですね。
 そして今回「京都漱石の會」発足を記念してこの銘版が建立されました。ここを通る方たちが漱石に関心を持っていただけることでしょう。なお、この文は「京都漱石の會」会報創刊号を参考にさせていただきました。


 この後「都をどり」に向かったのでした。