子供茶道教室

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市の社会教育事業として今年度から小学生(4~6年生)を対象に、
規則正しい生活習慣や望ましい食習慣を体験し、共同生活の中で相手を思いやる心を育むことを目的に
「しばたっ子わくわく通学合宿」を実施しています。
一週間、合宿して朝ごはん・晩ごはんも自分たちで作り、学校へはバスで通います。

今回、茶道体験活動指導を依頼されました。
和菓子職人の指導でお菓子を作り、それをいただくのに茶道を体験する
という企画です。総勢16人。

場所はトップの画像「五十公野御茶屋(いじみのおちゃや)」。
新発田藩の別荘です。


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庭は国指定重要文化財
このような場所で体験できる子供たちは幸せですね。


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床に何をかけようかと迷い、季節のお軸を用意したのですが、こんなに素晴らしいお軸がかかっているではないですか!
「克己復禮(こっきふくれい)」
新発田藩8代藩主・溝口直養(なおやす)の書。
論語の「己に勝ち、礼に復し仁となす」からとった言葉です。

お花と香合は・・・前日のお茶会で使ったもの・・・。

なお、お茶席ではお軸に風鎮は用いません。
これはそこに掛けてあった状態でそのまま使いました。
悪しからず…。


自分たちで作ったお菓子を2種持って子供たちはやってきました。
なかなかの出来栄えです。
まず正座して総礼。
簡単に新発田と茶道・お菓子のかかわりをお話して、実際にお点前を見てもらいました。
手に取る道具を説明しながらのお点前・・・なかなか好評でした。

お菓子は懐紙の上にのせて、美味しそうに食べています。
お正客!?の代表の男の子にわたしの点てたお茶を飲んでもらいました。

「美味しい!」

うれしい言葉ですねぇ♪

あとの15人には水屋から点て出し。

「もっと飲めるの?」
「僕たちもシャカシャカできる?」
の声が・・・。

4つのグループに分かれてお点前体験です。
わたしは男の子のグループを担当。
みな興味深く、2服ずつ点てました。
一人の子が
「お茶の道具って、竹でできてるものが多いんだね。」
お~するどい指摘です!

あちこちで・・・わぁわぁきゃぁきゃぁ・・・。
そろそろ飽きてきたのでしょう。
ちょうどいい時間になりましたので、おしまいのご挨拶をして解散。
またやってみたい、との声を聞いて満足の宗恵でした。

ひとつ感心したことは、私語をしたりふざけたりした子も大勢いましたが、この体験中誰ひとり足をくずす子がいなかったのです。
イマドキの子は正座ができない、させない・・・とよく聞きますが、みなさん最後まで正座していました。ちょっと感激☆

今回、お手伝いしていただいた社中のKさん。
幼稚園の園長先生だった方。やはり子供に教えるのが上手でした。
市職員のKさん、そして相方くん。ありがとうございました。お疲れさまでした。