茶花

茶花は季節をあらわしまた、亭主のこころを客に語りかけるもの。

花は野にあるように

自然の摂理、千古不易の天地自然に人生を学び
日により季とともに新たなこころで花に接し、
あるがままの姿を重んじる。

日本の花の文化は仏前に花をささげることから始まったと考えられています。
まず仏前に供えたのちに人の心を和ませる花の姿が茶花の本意です。

茶花に流儀はありません。
花を入れた人―そのものです。
花を入れる人の心が愉しければ愉しい花となり、
心驕れる人の花は驕慢な花となる。

『茶花ごよみ』 塩月弥栄子著 角川書店 1994年刊  より引用


とても素敵な文章だと思います。
宗匠のお姉さまで80歳は超えていらっしゃいますが
まだまだお元気で『淡交』にエッセイを連載されています。