「和敬清寂」の「清」

これはよく「静」と間違えられます。
以前、ある機関誌に原稿を頼まれ「和敬清寂」について書いたことがあります。
「清」の字がみな「静」になっていました。
「違っているので訂正してください。」と申しましたら
「いえ、これでいいんです。」だって???
何ヶ月か後、その機関誌に訂正文が載っていましたっけ。

またまた登場、講談社『日本語大辞典』
音読み セイ・ショウ・シン
訓読み 清い(きよい)・清まる(きよまる)・清める(きよめる)

 ①きよい。すがすがしい。
 ②きよめる。さっぱりさせる。整理する。

お客様をお呼びするため、お庭を掃き玄関を掃除し、お部屋をきれいにする。
誰でもする、あたりまえのことです。
でも心がくもっていれば、招かれた方も何か違和感を感じるのではないかしら。
常に自分自身が、自分の心に汚れやくもりがないかチェックし
自分の力で、自分の気持ちを清めようとする心が一番大切なのです。

でもこれって、心に余裕がなければ出来ませんよね・・・。
心に余裕があれば、花泥棒に腹を立てることもない訳で・・・。