宗恵の『一日一禅』 224

寶樹多華果(ほうじゅかかおおし)


『妙法連華経』の一節です。

仏の世界には、花に満たされ果実が豊かに実る宝の木があって

衆生はその近くで遊び楽しんでいる、という意味だそうです。

この句が禅語として用いられる場合は

本来、わたしたちは仏性を内に持っているので

身体からはたくさんの功徳が生じる、という意味になるそうですが…。

功徳を生じるようになるには、それだけ内面を豊かにしなければならない訳で…。

どの花を咲かせどの実を実らせるかは、ひとり一人違います。

自分の花、自分の実を見つけることも、生きていく上で大切なことですね。