宗恵の『一日一禅』 223

心空境寂(しんくうなればきょうじゃく)


「境」とは外界の存在、

すなわち視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚・思考という

6種類の感覚器官によって認識される対象のこと。

具体的には姿かたち・音・香り・味などを指します。

これらは人間の心に欲望を起こさせます。

「塵(じん)」とも言います。

「寂」は寂静とも言って、安らかなこと・穏やかなことです。

この「心空なれば境寂」は

心が捉われない状態にあれば

煩悩を起こす原因となる姿かたち・音・香り・味など

外界のあらゆるものは穏やかになりますよ、とう意味になります。

「寂」こそが悟りの境地であると、多くの経典に書かれているそうです。



毎日のように報道される子供の虐待…

何故、親は心穏やかに我が子と接することが出来ないのかしら?と思います。

いろいろな物・事・人に捉われれて、我が子のことより「自分」が大切なのかな…。