宗恵の『一日一禅』 160

無山不帯雲(やまとしてくもをおびざるはなし)


水の皆月を含む有り
山として雲を帯びざるは無し

という詩の一節です。

どんな水にも月は写り、低い山でも高い山でも雲がかかる

ということです。

月はわたしたちが等しく持っている仏性。だれの心にもあるものですが

煩悩もやはり誰にでもある、ということでしょうか。

だからこそ、人生は面白いのですよね…。