宗恵の『一日一禅』 149
『虚堂録』の中の「泉声中夜の後 山色夕陽の時」からとられた言葉です。
泉から溢れ出る水が小さな流れとなって谷間を通る音は、いつも心を落ち着かせてくれますが
夜半に周囲が静まりかえる頃が特に美しく響く、という意味だそうです。
耳から入ってくる音や声によって、自らの内なる心の本性を明らかにすることを
「聞声悟道(もんしょうごどう)」と言います。
わたしは夜布団に入って、しとしとと降る雨の音を聞いている時
心が落ち着いて「幸せ!」と感じます。
でもどしゃ降りの音は逆に、心が騒ぎ不安になりますね。
ここ数日、雨による災害が続いています。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。
合掌。