宗恵の『一日一禅』 95

薫風自南来(くんぷうみなみよりきたる)


香りシリーズ第2弾!きょうも香りをお届けします。

今の季節、一番多く掛かる句ではないでしょうか。

ある初夏の一日、唐の文宗皇帝が

「人皆炎熱に苦しむも、我夏日の長きを愛す」

と詠んだのを受けて文人の柳公権が答えました。

「薫風南より来り、殿閣微涼を生ず」

「薫風」とは素晴らしい表現ですね。

わたしが初めて手にした色紙がこの句です。

京都府京田辺市にある酬恩庵一休寺のご住職にお願いしました。

トンチの一休さんが晩年を過ごされたお寺です。HPはこちら。http://ns.ikkyuji.jp/


余談ですが、わたしは結婚する前は「夏」が大好きでした。

旧姓に「夏」が入っていることもあって、冬の寒さは苦手でした。

が!雪国にやってきて今では夏が苦手になりました…。暑いのイヤ!