自分の持っている中の最高のお道具で!

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昨日14日(日)午後2時より新潟ユニゾンプラザにおいて

清昌堂やました5代目当主 山下寛一郎氏による

「茶会の楽しみ」 と題しての講演会が新潟県淡交会5青年部主催により行われました。

山下さんは全国374青年部あるうちの東京第三東支部千代田青年部の部長をされ

平成5・6年には青年部全国委員会委員長の要職につかれました。

山下さんの私見として

お茶とは人を招いてお茶でもてなし、その人と親しくなることが目的です。

あれがない、これがないからお茶ができない のではなく

あれを使おう、これを見立ててお客さまをお呼びしよう

という心構えが大切、とお話されました。

基本的に「人が好きでないといけない」「人付き合いが下手、話すことが下手でも道具が語ってくれる」

この言葉が印象的でした。

高価なお道具でなくても、自分が一番気に入っている物を使い心を込めてお招きすることが大切

とおっしゃり、大変勇気付けられました。

三田富子先生も本の中で

「道具で客を感動させようと思わず、もてなす心で、客を感動させるのである。」

と書いていらっしゃいます。


へぇ~というお話をひとつ。

仕覆などの袋師の「土田友湖」は皆さまご存知と思いますが

その名の謂れを知っていますか?

土田友湖さんは元々武士でしたが、

手先が器用で友達から「袋師になれば?」と琵琶湖の舟の上で勧められ、

決心したことから「友湖」と名乗ったそうです。

茶人は雑学も豊富でないとダメなんですね。



余談ですが

玄々斎書付きの「玉川焼」のお茶碗を見せていただき

「茶碗と女は触ってみないとわからない」そうですが

これと同じような言葉を今は亡き恩師が言っていました。

「土器と女は触ってみないとわからない」

茶碗と土器はわかりますが、「女」って触ったってわからないわよね!

と思いますがいかがでしょう…。