笑ばなし

書こう書こうと思っていた「笑ばなし」をひとつ。

先月の9日、陶芸家の加古勝己先生を囲む会が長岡であった。
楽しくお話している最中に携帯が鳴っているのに気づいた。
家からだ。
「今どこ?何してるの?」と義母は明らかにパニック状態…。
長岡に行くってちゃんと言って出てきたじゃん…。

英語の電話がかかってきたそうだ。
あいにく次男も車学に行っていて、英語を理解できる人間がいなかった。
「ハロー、ハロー、○○(長男の名)?」だけはわかったと言う。
びっくりした義母はどうすることもできず、義父に受話器を渡した。
義父は大きな声で(ここがまず第一に可笑しなところ)
わたしは英語わかりません。」と言ったら電話が切れた。
義父と義母は「通じた、通じた」と思ったそうだ???

当時、長男はお正月明けからスリランカにホームステイに行き
その後行方不明になっていた…。
電話が切れてからしばらくたって
義父と義母は長男が誘拐されて、その身代金要求の電話だった!?と思いこみ
あわててわたしのところに電話をしてきたのだ。

わたしは、身代金要求の電話でなく、たぶんホームステイ先の方が
長男はもう家に帰っている頃だと思い、電話をくれたんですよ。
身代金要求の電話なら途中で切ったりなんかしませんよ(ホントか?)。
と言って安心させ!?電話を切った。
実はわたしも内心ちょっと心配だったのです…。
義父と義母は70数年生きていて、言葉の通じないということは
こんなに切ない事か、と初めてわかったと言ってました。

その後長男は無事帰還し、事の顛末を話して聞かせ
「ホームステイ先に電話してみたら?」ということでかけてみた。

「やっぱりそうだったよ。
むこうの人は、男の人が出てきて大声で怒鳴るから怖くなって電話切った、だって!」