宗恵の『一日一禅』 80

花落花開自有時(はなおちはなひらく おのずからときあり)


中国宋代の禅の書『碧巌録』第88則の中にある

「葉落ち花開く、自ずから時有り」を出典として作られた言葉です。

元の句から、秋には葉が落ち春には花が咲く、自然はその時をきちんと決めているのだ

という意味です。

同じように人間も、タイミングと情況が整わないと芽が出ず努力は実を結ばない

と言えるのではないでしょうか。

その時を待って、努力を怠ることなく無心に地道にコツコツと…。

今の若者にはちょっと時代遅れ?と思われるかしら。

一攫千金を狙って一気に行動を起こす…。

ふと、まだ一人塀の中にいる人はもう少し時を待てば、こんなことにならなかったかも…。

なんて思いました。才能はあるのに…。