降らずとも傘の用意

きょうは第六則「降らずとも傘の用意」です。

雨の多い日本ですから、いつ降り出すかわかりません。降り出した時に
用意ができているか、ということです。
いつも傘を持ち歩きなさいということだ、と単純に考えていたらそうではありませんでした。

どんなときでも、落ち着いて臨機応変に対処できる心構えと準備を
怠ってはならない、ということなんですねぇ。
「むずかしく考えないで、十分にお稽古を積めばそれだけ自信もつき
どんなときでも落ち着いた自然な心でいられるようになるものなのです」
と教本に書いてありました。

大寄せのお茶会で半東(亭主の補佐役ー大寄せでは主に説明する役)を
仰せつかると、いろいろな事が起こります。その度にお正客(その席のメインゲスト)
の先生に助けられています。ああすれば良かった、こうすれば良かったと反省し
日々精進なのです。
半東だけでなく、お運びさん、お水屋みんなそれぞれのポジションで勉強になります。
お茶事はもちろんですが、大寄せのお茶会を経験するとほんとうによく身について
お勉強になります。
わたし的には、大寄せのお茶会はお客様よりお水屋にいる方が好きです。