京釜師 12代 和田美之助

昨日、新潟市ホテルイタリア軒に「ぎゃらりい栗本」さん主催の釜師和田美之助さんの
個展にお邪魔しました。
ちょうど、栗本さんの若主人の茶道の師で、わたしも良く存じ上げている先生の
お呈茶席が始まるところで、グッドタイミング!白い釉に赤の抽象的な文様のついている
大振りの山田和さんのお茶碗で頂くことができました。


美之助さんからいろいろお話を伺いました。覚えていることをお話します。

◎京釜と他の釜の違い
 鋳物の産地で作られた釜と違い、京釜は茶の湯の発達とともに茶人さんと釜師
 一緒になって作り上げていったものだそうです。

◎お水は水道水より断然天然水がいいそうです。いい湯アカが付くからだそう。

◎湯アカは絶対こすってとらない。自然についた状態がいいそうです。

◎しかし、中のお湯が赤くなるようなら、もう一度真っ赤に熱して漆をかけないとダメなので
 修理にだしてください。

◎初めて使うお釜は3・4時間沸騰させてから使う。なかに塗ってある漆をおちつかせる為。

◎布に包んでしまわないこと。湿気をよぶのでそのまま箱にしまってください。

◎電熱にいくら掛けても大丈夫。ガスは絶対にダメ。

◎とにかくしまっておかないで、いつも使ってあげてください。
これくらいかな。


美之助さんにしろ大西清右衛門さん・寒雉Jr.みなさんスラッとしていて優男風でとても
あの重労働の釜師の仕事をなさるようにはみえませんが、考えてみると灼熱の中でのお仕事だから
こそ太らないのかしら?