宗恵の『一日一禅』 32

春水満四澤(しゅんすい したくにみつ)


早く春がきて欲しくて、ひと足お先に選んでみました。

中国六朝時代(東晋・宋)の詩人、陶淵明の『四時の詩』と題する詩には

四季の代表的な風物が詠み込まれています。

   春水四澤に満ち 夏雲奇峰多し  (しゅんすいしたくにみち かうんきほうおおし)

秋月明輝を揚げ 冬嶺孤松秀ず  (しゅうげつめいきをあげ とうれいこしょうひいず)

寒さがだんだんゆるんできて雪や氷ががとけだし、川や湖や池は満々と水をたたえるようになります。

春の陽射しの中で水が輝き、心を晴々とさせてくれる、そのような光景ですね。

昨日積もった雪も、今 陽が射してきてとけてきました。

春は一歩づつ近づいてきています。