昨日は松竹梅の梅でしたので、今日は松。
松は冬の寒さの中でも、その翠色を失いません。
「松樹千年の翠、時の人の心に入らず」
すなわち、松が幾多の風雪に耐え緑を保ち続けている堅固さに
世の人は気がつかない、という句からとられた言葉です。
いつまでも変わらない松の緑に託して、長寿や多幸を祈るおめでたい席に掛けられます。
この句でおめでたい気分になったあとで、この次の句「時の人の心に入らず」の意味も
よく考えなければなりませんね。
普段何気なく見ている風景の中に、真実が隠されている…。
大切な事はすぐ近くにあるんだよ、ということでしょうか…。