利休道歌 77

時ならず客の来らば点前をば 心は草にわざを慎しめ

「時ならず客」とは、不時の客、すなわち急に来られたお客さまのことです。

このようなお客さまにはご馳走の方法もないし、粗忽にしても失礼になります。

そこで、せめてお点前だけは充分に心を込めておもてなししなさい、ということです。

「心は草に」は、お客さまは突然訪れたことに恐縮するでしょうから

そのような気持ちを抱かせないように、打ち解けて接しなさいということでしょう。

いきなり「真」で応対したのではびっくりしますよね。

でも、その打ち解けた中にも、お点前は丁寧にする、というわけです。

我が家は「時ならず客」が多いので、いつでもポット2つにお湯をかかさず入れておきます。

お年寄りの方にお煎茶、お若い方にはコーヒーをお出しします。

本当はお抹茶を出したいのですが、いきなりお抹茶を出されてもびっくりされるので…。

父・母は朝から晩まで!?お客さまとお茶飲みをしている時がしばしば…。

まあ、お客さまの多いということは良いことですね☆