2005-11-17 利休道歌 68 利休道歌 #短歌 帛紗をば竪は九寸よこ巾は 八寸八分曲尺にせよ この帛紗の寸法は、利休の奥様の宗恩が定めたと言われています。 利休時代までの帛紗は今の古帛紗のようなもので、和巾(わきん)と言っていました。 昔の帛紗ということで「古帛紗」というわけです。 利休が秀吉に随行して、小田原征伐に出発するとき、宗恩が紫の裂に薬を包んで渡しました。 その裂の寸法を利休が気に入って、茶の湯の帛紗にしたそうです。 竪というのは「わさ」のあるほうで九寸、上下の縫い代のあるほうが横で八寸八分です。 ですから帛紗は正方形ではありません。