利休道歌 64

いにしえは名物などの香合へ 直にたきもの入れぬとぞきく

いにしえに限らず、今もそうですよね。

基本的に香合には名物(古来有名な茶人に優秀な器と選定されたもの)がないと言われていますので

拝領物とか大事な香合のことを指しているのでしょう。

練った香を直に入れると、水分があるので、貫入(陶磁器の釉のひび割れ)にしみて

汚れることがあります。

ですから、椿の葉っぱを敷きます。

そのまま入れないで、葉っぱの上下を切ってくださいね。