利休道歌 21

口ひろき茶入の茶をば汲むといふ 狭き口をばすくふとぞいふ

「口ひろき茶入」とは大海や鮟鱇のことです。

その他のほとんどの茶入は「狭き口」ですね。

「汲む」というのは水を汲むイメージです。

「すくう」より「汲む」のほうが力がいる感じです。

お点前で、大海からお茶を「汲む」時は動作を重々しくすると良いのかな。

それにしてもわざわざこの歌を利休道歌に入れたということは

もっと深い禅的な意味があるのかもしれません。

茶入の口から何を汲み、何をすくわんとしたか・・・。

それが問題だ・・・。