「真の茶」「草の茶」

利休道歌の10・11で「真の茶」は薄茶と書きました。

しかし、一般的に「真の茶」はお濃茶のイメージが強いですよね。

そこで少し調べてみました。

山上宗二や片桐石洲より前、利休の師である武野紹鴎は『紹鴎遺文』に

「薄茶立る事専なり、是を真の茶という」と書いています。

また、利休の高弟 南坊宗啓の利休からの聞き書きをまとめた『南方録』には

「易ノ云、コイ茶ノ手前ニ一段ト草アリ、ウス茶ノ手前ニ極真アリ」

とあります。

いつの頃から「濃茶は真」「薄茶は草」となったのか、

それこそ 濃茶と薄茶どちらが先だったのかは

茶道史上の謎のひとつなんだそうです!

その問題を簡単に取り上げたって訳です。

「真」の意味が「格が高い」ということなのか、また「まこと」と認識するかでも

考えが違うと思うのです。

これからも、働かない頭で考えてみようと思います。