利休道歌 15
中継は胴を横手にかきて取れ 茶杓は直におくものぞかし
中継(なかつぎ)は「中次」という薄茶器の一種で
円筒形の中央部に合口があるので、このように名付けられました。
「胴を横手にかきて取れ」とは「胴を横手にかけて取れ」という意味で
中次は蓋が深いので、棗のように蓋の上から握るようにして持てません。
胴の横を持ちます。
蓋の上は棗のように丸みがなく平らです。
棗の場合は、蓋の上に茶杓を置く時
櫂先を向こうへ少し下げてから、手元のほうにおろします。
そうしないと、茶杓が棗の蓋の上でクルクル回ることがあります。
中次の場合は、蓋の上が平面になっているので、
茶杓を置く時は、直ちにまっすぐ置くということです。
利休道歌は、結構お点前の細かいところまで指導してくださいます!
ナルホドナルホドと思っていただけるのではないかしらん。