とき

 昨日、ときが27年ぶりに佐渡の空に羽ばたいた。これから寒くなるのに大丈夫かな・・・。「とき」はわたしにとって大変大切なキーワード。今から14年前、新潟に新たな裏千家茶道の青年部が誕生した。以前にあった新潟県内の青年部が5つに別れ、そのうちのひとつがわたしの属していた「とき青年部」。わたしの茶道の歴史はそのまま青年部の思い出につながる。いまから7年前の夏になるだろうか、裏千家淡交会青年部・信越北陸ブロックの会員大会が佐渡で行われた。わたしは当時茶会委員長をしていて、その実行委員に加わり茶席を担当した。テーマは「世阿弥」。佐渡に流された世阿弥にについて、いろいろ勉強した。茶席会場やオプショナルツアーの下見で佐渡へ日帰りで行ったこともある。その際、仲間が茶道を教えている関係で、鼓童の練習場所を訪れた。良い思い出である。
 佐渡の女性は情が深く、愛した男性にはとことんに尽くす、そうだ。佐渡の男性はわたしが存知あげている範囲ではみな温和でとっても優しい。そういえばわたしが部長をしていた時のおけさ青年部の部長T氏は曽我ひとみさんと同級生って言ってたっけ。彼は親支部でも活躍なさっているので、これからもお会いする機会があるだろう。佐渡は茶道人口が多い土地である。
 「とき」の蒔絵のお棗を加賀青年部の吉田昭さんに造っていただいた。いつかそのうちお披露目のお茶会をしなくては・・・。
 放鳥された10羽のときが無事冬を越せることを願うばかりである。