利休道歌 101
もとよりもなきいにしへの法なれど 今ぞ極る本来の法
この歌は「昔なかったものを、今定めた」という意味で
利休のときに茶の道を大成したことを歌っています。
茶の湯は利休以前から行われていました。
室町時代には、上流社会で行われ、
その後信長、秀吉なども茶の湯に親しんだことは、皆さまご存知のとおりです。
その頃のお茶は闘茶や遊興性の強い華美なもので、風雅にはほど遠く
美術工芸の発達には効果がありましたが
精神修養という点には至っていませんでした。
それを利休が「禅」と結びつけ、いわゆる「茶禅一味」を説いて
茶の湯はただの遊びでなく、心を養うものであるとしたのです。
そのことが「茶道本来の法」である、と歌っているのですね。
「精神修養」!なってないな…。