利休道歌 69

うす板は床かまちより十七目 または十八十九目におけ

薄板は床にかざる花入の下に敷く板のことです。

床の奥から十七・十八・十九目に置く、あいまいになっているのは、

床の大小や花や花入によって変わってくるからでしょう。

花が一番よく見える場所に置けば良いのです。

薄板の種類は以下のとおりです。

矢筈板(やはずいた)  真の花入をのせます。古銅・青磁・染付など。
               
蛤端(はまぐりば)   行の花入をのせます。釉薬のかかった瀬戸などの国焼。

木地の蛤端       草の花入をのせます。備前信楽・伊賀・丹波など無釉のもの。

丸香台         利休好。楽焼や竹の花入れをのせます。

なお、板床には直に花入を置きます。