利休道歌 28
崩れたるその白炭をとりあげて 又たきそえることはなきなり
これも枝炭のことです。
わたしにとって枝炭は火箸ではさみにくく
よく失敗してバラバラになって崩れてしまいます。
いったん炭の上に置いたからには、崩れたからといって取り上げてつぎ直さず
そのままにして、あたらしい枝炭をつぎなさい、ということでしょうか。
これは初炭(濃茶の前の炭手前)の時ですね。
これが後炭(濃茶の後の炭手前)なら
初炭でついだ枝炭が燃え残っていた場合、
それはそのままにしておき、新しい枝炭をつぎなさい、ということになります。
利休道歌には「炭」に関する歌が多いですね。
お湯がなければお茶は点てられないのですから、当然のことか…。